大型貨物専用機就航を見据えた、
更なる自動車輸送への挑戦

2019年の夏、ANA初となる大型貨物専用機であるB777フレイター型機の就航が予定されている。航空輸送の中でも、とりわけ貨物専用機の主要商材として挙げられるのが大型産業機器や危険品だ。大型貨物専用機の就航が実現すれば、そのような商材の需要が旺盛な欧米への航空路が開けることになる。

そのための第一歩として、ANA Cargoでは既存のB767フレイター型機のネットワークや定期運航チャーター便をベースに、自動車完成車輸送を取り扱う新サービス《PRIO VEHICLE》を10月1日より開始した。

なぜ、PRIO VEHICLEが必要なのか?

主要自動車メーカーは、日本生産の販売車を海上輸送で海外へ輸出していることが多いため、販売用の自動車における航空輸送のニーズは限定的ともいえる。
しかし、各メーカーにとって航空輸送を必要とする場面は必ず存在し、航空会社としてはその要望に応えていく使命がある。
そのような背景のもと、航空輸送が行われるパターンには大きく分けて2つあるといわれている。

1つ目は、展示会などの展示目的だ。世界各地で開催されるモーターショーや各国で販売促進のための展示車が必要な場面において、海上輸送では間に合わなかったり、複数拠点への輸送が必要となるケースがある。そのような緊急対応時には、必然的に航空輸送が選択肢となってくる。

2つ目は、試験用の目的だ。年々、欧州や北米などは環境規制への対応が重要となっているが、自動車に関しても例外ではない。そのため、規制に準じた自動車かどうかといった試験を行うため、海外へ輸出するケースが増加しているのも事実。そのことから、対象車種を素早く輸送しなければならないことも多く、航空でのスピードと安心が求められている。

その他、海外レース用や個人使用目的で輸送を希望するケースも存在する。ANA CargoのPRIO VEHICLEサービスは、自動車の航空輸送における多種多様なニーズと真摯に向き合ってカスタマイズを施しながら、適切なサービスを組み立てて輸送を実現していく。

ANA Cargoだから成し得る強み

顧客のニーズに応えるだけでなく、もちろんANA Cargoならではの強みもある。まずは、貨物専用機が就航している自社便ネットワークに加え、定期的に運航しているチャーター便の充実したネットワークを活用できることだ。それにより、アジア・中国・北米への完成車輸送が可能となる。

取扱いを行うスタッフも熟練しているため、デリケートなオペレーションが効率的に行なわれ安心と定時性を提供できる仕組みとなっている。

自動車業界の未来に安心を届ける

貨物専用機を運航するANA Cargoの使命は、日本にとって基幹産業である自動車業界を裏方ながら支えていくこと、それはすなわち荷主や代理店などに評価を得られるサービスを構築し、安心して利用できる環境を整えることである。

また、自動車業界はコネクティッドカーや自動運転など、次世代のカーライフを予感させてくれるような目覚ましい進歩を遂げ始めている。そのような状況下で実輸送を担う航空会社であるANA Cargoは、今後も利用者の声を真摯に受け止め、地に足をつけた取り組みを続けていく考えだ。

その第一歩として新たに開始したPRIO VEHICLEサービスは、自動車を愛するすべての人たちの心強いサポーターになってくれるはずだ。

PRIO VEHICLEについての情報は以下をご覧ください。

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