ANA温度管理貨物輸送サービス新登場!
アイ・ティ・イー株式会社開発保冷剤「アイスバッテリー®」を利用した定温輸送新商品「PRIO IB(プリオ アイビー) Fixed Temp.」
2016年09月21日
ANA(全日本空輸株式会社、東京都港区、代表取締役 篠辺修)とアイ・ティ・イー株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長パンカジ・ガルグ、以下ITE)は、ANAが提供する国際貨物輸送における高付加価値貨物輸送商品「PRIO」(プリオ)の新商品として、ITEが開発し提供するアイスバッテリー®(注)を利用した新商品「PRIO IB Fixed Temp.」のサービスを開始します。
お客様のニーズや使用目的に沿った様々な温度帯(2℃~8℃、-20℃~-15℃、-25℃~-20℃)と航空コンテナ(LD3型)から小型の保冷ボックス(2サイズ)の計3つのサイズの商品をご用意し、定温で長時間の航空貨物輸送を実施致します。
[販売開始日]
2016年9月28日(水)日本出発分より
[商品概要]
冷蔵や冷凍の厳格な温度管理が求められるワクチン等の医薬品、フォトレジスト等の化学品等さまざまな貨物の輸送に関し、出発地空港上屋から到着地空港上屋まで、一定の温度での輸送が可能。
- ●設定温度帯が2℃~8℃設定の場合、定温で100時間以上の長時間の輸送が可能。
- ●指定された温度帯(2℃~8℃、-20℃~-15℃、-25℃~-20℃)の定温輸送が可能。
- ●LD3コンテナ、ボックス型(2種類)の3サイズで物量に応じた効率的輸送が可能。
[PRIO IB Fixed Temp.適応範囲]
[対象路線]
ANAグループ運航便(オンライン空港発着便)
※これまでドライアイス不可であった空港でも利用が可能。
IATA推計によると、全世界における医薬品の保冷輸送マ-ケットは2014年~2020年までに65%の伸び率を示し、市場規模は37兆円(2020年)に達する見込みです。また、政府は「2020 年の農林水産物・食品の輸出額1兆円」の目標の前倒しや地方産品の輸出促進による地方創生、地域経済の活性化に繋がる政策を推進しています。
一方、ドライアイスを使う従来の国際航空貨物保冷輸送では、一定の温度帯を長時間保持する輸送には様々な課題がありました。ITEが提供するアイスバッテリー®は、指定した温度(例えば2℃~8℃の場合)を定温で、長時間(100時間以上)維持することが可能です。さらに、ドライアイスと異なり、取扱い上の危険もなく二酸化炭素を排出しないため、地球環境にも優しい製品です。
この技術を活用することで、国際航空貨物における安定した定温での輸送が実現し、従来温度管理が困難である等の理由で輸送を諦めていた生鮮食品、医薬品、半導体素材などの化学品についても、一定の温度で長時間の定温輸送が可能となります。
ANAは、新商品「PRIO IB Fixed Temp.」により、今後の市場環境に柔軟に対応し、お客様の様々な輸送ニーズにお応えしていきます。
「アイスバッテリー®」について(注)アイスバッテリー®はITEの登録商標です。
ITEが物流用途に開発した技術で、以下の特長を有しています。
- ●一定温度:外気温が30℃以上でも、庫内は指定温度範囲で一定に保持。
- ●長時間:最長で120時間以上の温度保持。
- ●省エネ:輸送中の電力供給が不要
- ●CO2削減:ドライアイスを使用しないので大幅なCO2 削減が可能。
(ITEより提供)
以上