ANAは日本の航空会社として初めて、IATA CEIV Pharma認証を成田空港にて取得しました
2017年12月15日
ANAは日本の航空会社として初めて、国際航空運送協会(IATA)が策定した医薬品輸送における国際品質認証であるCEIVファーマ(*1)認証を取得しました。
IATAでは、航空輸送に携わる企業や団体による医薬品の適正な取り扱いを支援することを目的として、 約250の監査項目をクリアすることで取得できるCEIVファーマ認証を策定し、取り扱いや輸送中の温度変化等の環境要因に起因する製品の品質保証を目指しています。
CEIVファーマ認証は、欧州連合や世界保健機関(WHO)が定めるGDPガイドライン(適正物流基準*2)等の国際基準を満たし、特に航空輸送に関わる品質保証を認証するものです。
医薬品という人の生命に関わる重要な商品の品質保証は、その製造過程から流通過程にまで求められてきており、今後、医薬品輸送に関わる高い品質管理体制が輸送に携わる事業者の選定条件となっていくことが予想されています。
このような中、ANAは国際航空貨物拠点である成田空港にて、医薬品輸送に関わる人員体制、訓練、品質管理、ハンドリングマニュアル等の見直しを実施しました。これにより、これまで以上に高い安全性・効率性・透明性を持った高品質なサービスの提供が行われていることを認められ、日本の航空会社として初めてCEIVファーマ認証を取得しました。
ANAでは医薬品輸送品質の強化を進め、昨年秋より安定した温度管理が必要な貨物の輸送に適した輸送手段である「PRIO IB Fixed Temp.」の提供も開始しております。
ANAは今後も、医薬品輸送サービスの拡充と品質の向上を進めてまいります。
(*1)CEIVファーマ
"The Center of Excellence for Independent Validation in Pharmaceutical Logistics"の略称。
IATAが策定した医薬品の航空輸送に関する品質認証プログラム。GDPに適合した国際統一基準により、安全性、セキュリティ、コンプライアンス、効率性を確保している。
(*2)適正物流基準
"Good Distribution Practice(GDP)"
医薬品製造から最終消費者への供給までの過程における、保管・輸送等の流通過程の品質を保証する基本指針。